『現代日本における先祖祭祀』|2001年初版 御茶ノ水書房 278頁|Private Work
私の父は宗教社会学の研究者でした。父の長年に渡る研究をまとめた本を改装しました。生前、父から研究についての話を聞くことはほとんどなく、この本も亡くなってからつくりました。元のカバー、帯、表紙クロスなどもとっておきたかったので中に綴じ込み、函付、革装、無線綴じを糸かがりに改装しています。
– 本書の内容 –
戦後日本において、人々の暮らしは大きく変化し、それに伴い宗教観も変わってきた。本書では、先祖を祀ることがどのように変わってきたのかを、現代の墓や新宗教についての調査、また近隣のアジアの国との比較などを用いて考察する。死者を想うこと、先祖を想うことは、人間の心の根本的な核であり、形として現れる“墓”を調査することは、人間の本質を捉えること、日本人の民族アイデンティティを見出すことにもつながっていく。
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