2017/11/26@八王子市立由木西小学校


EVENT, WORKSHOP過去のレポート

学校林に囲まれた自然豊かな小学校、八王子市立由木西小学校での4回目の講座。

今回はいつもの本づくりでなく、かねてからやってみたいとあたためていた企画「森の俳句会」を開催!いつもの長池公園副園長の小林健人先生とともに、(1)俳句レクチャー、(2)季語を通した自然観察、(3)そして森の俳句会で発表という、3本立ての2時間講座を行いました。

 

▪︎俳句レクチャー

まずは教室での俳句レクチャー。
クイズや想像をしながら俳句のつくりかたをつかみます。
簡単なものから難易度の高いものまで、身近なさまざまな季語の季節をあててもらいます。写真は季語「沢庵」。冬の季語だと知っている子がいて驚きました!

 

 

俳句づくりの準備ができたら、俳句を書く「イチョウの葉っぱ短冊」を自分でつくって学校林へ出発!

▪︎秋・冬の季語の植物めぐり

小林先生に季語の植物を解説してもらいながら、学校林を歩きます。

 

 

龍の髯という植物の実「 龍の玉」(冬の季語)。

 

 

木の葉が風でひらひらと舞い落ちる「木の葉雨」(冬の季語)。

 

「ほこりたけ(きのこ)」(秋の季語)を踏んで胞子が飛ぶ様子。

他にも、「返り花」「枯蔓」「落葉」「寒い」「冬」・・・季語だらけの学校林。

 

 

 

子どもも親も先生も、メモを取りながら俳句をつくっていきます。

小林先生が「例えば「枯菊」という季語、いつもは花が咲いているときにしか観察しないけれど、俳句を通して冬の菊に注目することができる」とおっしゃっていて、そのことがとても心に残っています。

 

▪︎森の俳句会

最後は「森の俳句会」。
木の葉雨の舞い散る真昼の学校林の中で、自信の一句をひとりひとり大きな声で発表してくれました。

 

「アオツヅラフジ」という長い言葉をうまく入れたり、昼に星という言葉をつかったり、木の葉が落ちる様子をさみしいと表す子、きのこの生態を正確にまとめた一句、音がはいっていたり・・

感じたことや気がついたこと、そして自分の気持ちが俳句の中にうまく組み込まれていて、感激しました。

 

▪︎「まなぶ」ことと「まねる」こと

 

仲良しの友達の俳句をひたすら写していた男の子がいました。写しているううちに、やがて自分の言葉の表現を開花させ、その後は見るもの感じることのすべてが五七五にかわり、まるで俳句のシャワーのようでした。
つくりだすということの原点をみたようで、印象に残っています。

「まなぶ」と「まねる」という言葉は、同じ語源「まねぶ」からうまれたと言われているそうです。この子どもにとっては大好きな友達の俳句がなによりの学びになり、ポイントをつかみ、そして自らの言葉で表現することを、短時間で成し遂げました。個性を大事にしながらも、まねをする、ということも大事にしていきたいと思います。

 

お天気にもめぐまれ、最高の句会日和となりました。これからも四季を通して「森の俳句会」を続けていけたらよいなと思っています。
みなさん、ありがとうございました。